運動部と産婦人科
「クリニック前に貼ってあるポスターは何ですか?」と質問を受けました。「私のパフォーマンスは産婦人科医に支えられている」というポスターなんですが、元々は産婦人科学会が作ったものを貼らせてもらってます。
スポーツをする女性が生理痛がひどかったり、生理前の時期に体調や気分がすぐれずにいざ大会となった時に十分に練習の成果が発揮できなくて不本意な成績に終わってしまうことがあります。もちろん個人差が大きいので何ともない人はそのままで問題ないのですが、ご自身の月経サイクルによる体調の変化・悪化を自覚される人は一度産婦人科で相談をお勧めします。試合直前ではなく日常的に低用量のホルモン剤を使ったり鎮痛剤の使い方を工夫することによって、試合や合宿日程を避けて月経を来させたり月経痛を軽減させることができます。せっかく練習を積み重ねてきてもベストなコンディションでなければ不本意な成績となることがあるでしょう。ちょっとしたお手伝いならお近くの産婦人科でできますのでどうぞ相談にいらしてください。もちろんドーピング禁止薬などは使用しませんので安心してください。
本の紹介
小学校高学年から中学生までの女子を対象に、将来の子宮頸がんの原因となるウイルスの感染予防のために子宮頸がんワクチンを接種する方法があるという情報に触れたことがあるかと思います。そしてそのワクチンを接種したことが原因で身体に治療困難な副反応が起こり長期にわたり苦しんでいる被害者がいるとする報道も見聞されたことがあるかと思います。「ワクチン被害者」の映像のインパクトもありこちらのほうが強く印象に残っているかもしれません。
僕自身はこの問題については色々と思うところがありますが、ワクチン接種の判断は最終的には本人と親御さんが検討して自身で決定されればいいと思ってます。
この社会現象について「何が問題」なのか、非常にクリアに解説してある本が最近出版されました。子宮頸がんワクチン接種について色々と心配されている皆さんが、賢明な判断をする一助になればと思います。
当院の待合にも置いてありますのでどうぞお手に取ってみてください。
2月
ほんとに1月は過ぎるのが早いですね。この前除夜の鐘を撞いてた気がしますがもうすぐ立春かと気が付いてびっくりしてます。油断するとすぐに3月4月が来そうで、原稿の締め切りとかをもう一度確認して気を引き締めていきましょう。
例年以上にインフルエンザが猛威を振るっているようで、当院でも抗原検査で陽性が出る方が数人いらっしゃいました。来院前に前もって電話連絡いただいていたので診察時間をずらして他の外来患者さんと同室になることなく診察することができました。お気遣い感謝しています。
近隣の学校ではまだ学級閉鎖も診られますが、なんとか強い流行のピークは過ぎたとの見方もありますのでもう少し手洗いとうがいとマスクで保湿を心がけてなんとかやり過ごしたいものです。
一旦罹るとしばらく学校とか会社とか休まないといけませんね
年末年始
12月ももう20日を過ぎてしまいましたが、まだ年末の切迫した空気が感じられませんね。年賀状も一切準備していないのですがこの連休で何とかしないと・・。
年末年始の診療は12月28日(木)13時まで受付して休診に入ります。1月5日(金)からは平常通りの診療時間です。少し長めに休診させていただきますが、機器のメンテナンス等がありましてどうしてもこのくらいの期間が必要ですのでどうぞご理解ください。