いとうレディースクリニック @千里山

阪急千里山駅 東へ徒歩2分のレディースクリニックです

電動自転車

今年の1月末まで以前の職場。近くの電車の駅まで歩いて行って大阪市南部のクリニックまで地下鉄で通勤してたのであまり自転車に乗る機会がなかったんですが、霧が丘に開院してから自宅から自転車で通勤してます。途中で千里山を越えないといけないので奥さんの電動自転車を借りて使ってます。この電動自転車を買ってもう7~8年になるでしょうか。坂道ではなんか後ろから押されてる感じでよく進むし登るしいいなあと思ってたんですが、整備はたまにタイヤに空気を入れるぐらいで何もしてませんでした。 南千里のイオンに行ったときに入り口近くの自転車屋さんで点検も兼ねて診てもらってたら「・・バッテリーの寿命は3年ぐらいですけど、重くないですか?」みたいなことを店員さんに言われて、そういえば坂道登るときに荷物と子供を積んだお母さんの電チャリにばんばん抜かれるし、家とクリニック往復しただけなのにバッテリーの残量がほぼないし・・・ 。

で、店員さんのアドバイス通りにバッテリーを新品に変えたら大復活。すこぶる軽快です。千里山をぐいぐい登りますし江坂まで往復してもまだ充電バッチリ。 皆様方には3年を目安に充電池交換をお勧めします。結構高くつきますがハッキリ効果が実感できますわ。

 

f:id:ito-lc:20170327212548j:plain

愚痴

今年は花粉症の症状がひどいわ・・・

ここ1か月ぐらいずっとハナミズ出てるし目は痒いしなんかお肌もガサガサになってる気がする。くしゃみするのは個人的には好きなのでそんなに気にならない。

ハヤク花粉ノキセツガオワリマスヨウニ

 

写真は2月にお参りした伊勢神宮の内宮。山の杉の木は花粉をため込んで飛散させる気まんまん。

 

f:id:ito-lc:20170327082133j:plain

男性も更年期?

男性機能不全について
30代で30%、40代で40%、50代で50%・・・ さて何の割合でしょう?
これはその年代で性交についてトラブルを抱えていらっしゃる男性の割合です。覚えやすい数値なので、僕の外来で患者さんにもよくお伝えしてる目安です。
今日の学会でも話題に上っていた一つなんですが、性交障害と一口に言ってもいろいろなトラブルがあります。勃起が難しい、射精ができない、途中で継続が困難になる・・などなど。
不妊検査・治療の中で、男性の射精というのは、なんか自然にでも起こるかのようにおざなりにされてきている様子がありますが、なかなかにデリケートなもので多くの問題を含んでいることもあります。もし小さなことでも気になることがありましたら、どうぞお気軽に相談にいらしてください。
※お一人でもご夫妻での来院でもOKです。 レディースクリニックという特殊性と当院待合室が狭いということがありまして、ほかの女性患者さんと被らない診察枠で受診をお願いしています。受診希望となりましたらあらかじめお電話ください。受診時間の相談をしましょう。

学会

今回はレーザーリプロダクション学会。
痣を消したりホクロを取ったりシミを消すのは主に皮膚科で使うレーザーでこれはいわゆる高出力レーザーです。不妊症の補助治療で使うのはLLLT(Low level Laser therapy:低出力レーザー治療)で、照射した表面、つまり皮膚表面には特に変化はないけど深部の神経節を刺激して血流を改善し妊娠するためのコンディション作りを助けましょうという治療です(Laser activation for Reproduction)。以前在籍していた施設で患者さんに使っていただいてましたが、「冷えがなくなった」「よく眠れるようになった」「生理痛が軽くなった」などおおむね良好な評判でした。うちのクリニックでも導入するか考え中です。決まりましたら早めにアナウンスします。

出張

今土曜日の夕方6時、東京に向かう新幹線の中です。明日東京で開催される不妊症関係の学会に参加するため移動中です。医療従事者はこうした学会とか勉強会に参加して、国内外を問わず今どういった治療が行われているのか、果たしてこれまで行ってきた治療や使っていた薬剤が本当に正しかったのかなど常に最新情報にアップデートする必要がありますので定期的に参加して勉強してます。
あと僕が新幹線とか飛行機とか寝台列車とか、とにかく大きな乗り物に乗って移動するのが好きというのがあって、今回の学会参加も結構楽しみにしてました。日々のクリニックでの治療にたくさん還元できるよう勉強しに行ってきます。

 

写真は別の日の九州新幹線。座席が広いのでお気に入り。

f:id:ito-lc:20170327074901j:plain

不妊症の5

主だった不妊症の検査 ~卵巣予備能~

あまり一般には知られていないけど大事な情報というのがありますが、不妊関連の情報の中では卵子にまつわるいくつかの話があります。 まず「卵子の数は有限である」ということ。男性の場合は精子は絶えず精巣内で作られており、常にフレッシュな精子が供給され続けています。一方卵子の数については出生した時が一番多くて、思春期に初経を迎えた後は排卵を繰り返すたびに1か月で数百から1,000個あまりの卵子を失います。新たに卵子を作って補充することはできません。最終的に50歳前後ですべての卵子を失って閉経を迎えるわけですが、もともとの卵子数が少ないからか減り方が急だからかはわかりませんが、20~30代で卵子の数がすでに少なくなってる方がいらっしゃいます。そうした方が気づくことなく「まあ妊娠はもう少し先でもいいか」とゆっくり構えていると、時間切れとなってしまう悲劇がありえます。

以前はホルモン検査の組み合わせや超音波所見から推測されていましたので、他の合併症を考慮したり数値の組み合わせで判断したりと少しコツを要したのですが、ここ7~8年ほどで普及してきたのが血液中のAMH(Anti-Mullerian hormon: 抗ミューラー管ホルモン)を測定する方法です。採血だけで卵巣の中に残っている卵子の数を推測することができるので負担が少ないことと、その結果は不妊症の治療をどうするか決めるのに重要な情報になります。

残念ながら保険適応でないので自費での検査(当院で約8,500円)になりますが、不妊症の検査をするなら一度確認をしましょう。

 

つづきます

不妊症の4

主だった不妊症の検査について ~精液検査~

 男性因子の有無を確認するために精液検査を受けましょう。前もって採精カップをお渡ししますので、指定された検査日の朝にご自宅で採精していただいて朝9時にクリニックに持ち込んでください。禁欲期間は3~7日程度で調節していただき、採精後は直射日光を避けて保温しておいてください。

精液量、精子濃度、運動率、奇形精子率、精子運動指数などを算出して男性因子による不妊症を診断します。当院ではMedical Electronic Systems社製のSQA-V Goldという機器を使っており、5分ほどで結果がでます。

精子の性状は体調によっても大きく変化しますから、初回の結果が不良でも次回は全く正常ということもよく見られます。期間を開けて数回検査されることをお勧めします。

 

つづきます

 

SQA-V Goldと謎のキャラクター

 

f:id:ito-lc:20170324160027j:plain

f:id:ito-lc:20170324160018j:plain